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更年期のイライラが抑えられない…ホルモンに振り回されない付き合い方

「機嫌悪いの?」の一言でキレてしまった、ある夜の話

ある日、仕事から帰った私に、母がその日の出来事を話していました。私はもう、まともに聞ける状態ではありませんでした。「うん」「そうなんだ」と適当な相槌を返していたら、母がぽつりとこう言ったのです。

「機嫌悪いの?」

その一言で、私の中の何かが切れました。きつい言葉を返したあと、すぐに後悔しました。母は何も悪くない。わかっています。

夜、一人になった部屋で、頭の中をひとつの言葉が繰り返しました。

「更年期なんだって思われているだろうな。私、老けたな」

罪悪感ではなく、自分にがっかりする感覚。50代に入ってから、こういうことが目に見えて増えました。

同じ思いをしている人は、きっと多いはずです。今日は、私がこの状態とどう付き合っているかをお話しします。

私のイライラは、PMSの延長線上で更年期に形を変えた

実は私のイライラは、更年期から始まったわけではありません。10代の頃から、生理の3日前になると別人のようになっていました。

  • ささいなことで腹が立つ
  • 買い物で何を買うか決められない
  • お菓子を我慢できない
  • 涙もろくなる
  • お腹が張って便秘がひどくなる
  • イライラして眠れない

当時は「これが私の性格」と思っていました。20代後半で「PMS(月経前症候群)」という言葉を知り、ようやく「性格じゃなかった」と安堵しました。

それから30年以上、毎月3日間の嵐と付き合ってきました。

ところが45歳ごろから、明らかに何かが変わったのです。

  • 生理前以外にも症状が出る。期間が長い
  • 疲れやすい・倦怠感
  • 立ちくらみ・耳鳴り
  • 寝つきが悪い
  • 集中力低下・物忘れ・頭がぼんやり

PMSにはなかった症状が、波のように押し寄せてくる。これは間違いなく更年期だと自覚しました。

婦人科で「ホルモン値は年相応」と言われた、本当の意味

切迫するほどの辛さではなかったものの、不調の理由がわかれば安心して生活できる。「病は気から」とも言います。確認のつもりで婦人科を受診し、ホルモン検査をしてもらいました。結果は「ホルモン値は年相応です」。

ここで誤解しないでほしいのですが、「年相応」は「異常がない」「正常」という意味ではありません。

50代女性として、ホルモン値が年齢相応に下がっている状態。つまり、症状が出てもおかしくないホルモン環境にある、ということです。

数値が「異常」じゃなくても、辛さは本物。婦人科で「年相応」と言われて落ち込む必要はありません。むしろ「やっぱり更年期なんだ」と納得材料になります。

先生からはHRT(ホルモン補充療法)と漢方の提案を受けましたが、私はもう少し自分でできることを試すと決めて、クリニックを出ました。

「脳と腸がホルモンに乗っ取られているだけ」と捉え直す

更年期のイライラと格闘する中で、私がたどり着いた考え方があります。

「これは、脳と腸がホルモンに乗っ取られているだけだ」

イライラも、お腹の張りも、突然の涙も、私の人格や性格が壊れたわけじゃない。エストロゲンの急降下に、脳と腸が一時的に反応しているだけ。

そう捉え直してから、自分を責める時間がはっきりと減りました。

母に当たってしまった夜も、「私が悪い」ではなく「いま、ホルモンに乗っ取られている」と切り分ける。これだけで、自己嫌悪のループから抜け出しやすくなります。

私が今、続けている3つのこと

完璧な対処法はまだ見つかっていません。それでも「これは効いた」と感じることが3つあります。

①一人になれる場所にすぐ避難する

イライラの波が来たら、その場を離れることを最優先にします。

職場ならトイレの個室で、目を閉じてゆっくりため息をつく。それだけでも、爆発寸前だった気持ちの高ぶりがずいぶんおさまります。家なら自分の部屋に避難して、スマホを開いて、別の世界に意識を逃がす。

「我慢」は更年期のイライラには逆効果。期間が長く、いつ来るか読めないので、我慢し続けると別のところで爆発します。短時間でも一人になる――これが私の鉄則です。

②サプリと食事でできる範囲のケア

私が試して個人的に変化を感じたのは、ガンマオリザノール(米ぬか由来の成分)のサプリです。寝つきが少しよくなり、結果として日中のイライラが落ち着いた感覚があります。

※あくまで個人の感想で、効果には個人差があります。医療判断は必ず医師にご相談ください。

食事では、大豆イソフラボンを意識しています。私の場合は毎日の豆腐と、週末のきな粉餅。サプリと食事の両輪で、できる範囲のケアを積み重ねます。

③婦人科に一度はちゃんと行っておく

「異常なし」「年相応」と言われても、行く価値は大いにあります。

医師から自分の体の状態を言葉で説明してもらえること、HRT・漢方という選択肢が手元にあるという安心感。それ自体が、メンタルの大きな支えになります。「いざとなれば医療に頼れる」と思えるだけで、日々の波を乗り越えやすくなります。

エクオールが「作れない」体質の人には、ベルタエクリズムという選択肢

大豆イソフラボンは、腸内細菌によってエクオールという物質に変換されます。このエクオールが、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをしてくれます。

ところが、日本人女性のおよそ2人に1人は、腸内にエクオールを作る菌を持っていません(参考:更年期ラボ)。そして、エクオールを作れない人ほど更年期症状が重く出る傾向があると言われています(参考:更年期ラボ)。

私はある講演会のプレゼント企画でエクオール検査キットを手にし、自分は「作れる体質」だと判明しました。だから豆腐ときな粉餅という食事で十分というスタンスです。「ソイチェック」のような市販の検査キットを使えば、自分の体質を手軽に確認できます。

でも、検査で「作れない」と分かった方、または検査までは踏み切れないけれど不安な方には、エクオールやGABAを配合した更年期世代向けのサプリ「ベルタエクリズム」が選択肢になります。

  • 大豆製品を食事から十分に摂れていない
  • 食事から摂っているのに効きを実感できない
  • 自分の体質が気になるが検査は手間

こんな方は、試してみる価値があると思います。

※注意:サプリメントは医薬品ではありません。効果には個人差があります。持病や服用中の薬がある方は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。

まとめ:あなただけじゃない

更年期のイライラ、メンタルの不安定さ、家族に当たってしまう自己嫌悪――あなただけじゃありません。

私自身、PMSの30年をくぐり抜けて、いまは更年期のまっただ中にいます。完全に止める方法はまだ見つかっていません。でも、「ホルモンに振り回されているだけ」と受け止め直し、一人になる場所を確保し、サプリ・食事・婦人科でできるケアを積み重ねていけば、付き合っていけます。