
定年65歳延長の通知を聞いた日|地方公務員が早期退職を考え始めたきっかけ
職場で定年延長の通知を受けた日のことを、今でも覚えています。
内容を聞いた瞬間、ため息が出ました。
「65歳まで、ここにいなきゃいけないのか——」
その言葉が頭をよぎった瞬間、気持ちがずしっと重くなりました。「うんざりした」。これが正直な気持ちです。
「定年が延びる」と聞いて、なぜうんざりしたのか
定年が65歳に延長されるという話を、職場で正式に聞いたのは2022年10月ごろのことです。
国の法改正を受けて決まったことです。老後の収入や社会保険の維持という意味では、理にかなった制度変更だと頭ではわかります。
でも、心はそう感じませんでした。
「65歳まで拘束される」
そんな感覚が、じわっと体の奥に広がっていきました。
もちろん、60歳で辞める自由が消えたわけではありません。それでも私の中で定年は「勤め上げるゴール」だったので、そのゴールが5年遠のいたように感じたのです。
今の自分の年齢から計算すると、あと十数年もあります。十数年、このまま続けるのか。その問いが、浮かんで消えずにいました。
ありがたい。でも「続けたい」とは別の話
「安定した仕事があるだけありがたいのでは?」
その通りだと思います。実際、私が就職活動をした頃は、とにかく国家も地方も、受けられるだけの公務員試験を受験して、どれかに採用されればラッキー、という時代でした。そうして得た仕事への感謝が、ないわけではありません。
でも、感謝と「続けたい」は別の話です。
ため息をつく自分がいる。その事実から、目をそらさないでいようと思いました。
定年延長より前から、ずっとしんどかった
定年延長が「早期退職の直接の理由」かというと、そうではありません。
それ以前から、長年積み重なってきたものがありました。
人事異動のたびに一からやり直すむなしさ、年々増していく職場の人間関係のストレス。そういったものが、ずっと底に溜まっていました。(人事異動のつらさはこちらの記事に、退職を決めた理由の全体はこちらの記事に書いています。)
そこへ定年延長の通知が届いたとき、初めてはっきりと気づきました。
「このままでは、我慢だけの人生で終わってしまう」
「早期退職」を調べ始めた日
通知を受けてから、「早期退職」という言葉を前より真剣に調べるようになりました。
それまでも、FIRE(経済的自立による早期退職)という生き方に憧れて調べたことはありました。でも「自分には無理だ」とわかり、一度あきらめていました。
定年延長の通知を受けて、ひとつの問いが生まれました。
「辞めないという選択のリスクは、考えたことがあるか?」
定年まで我慢し続けた先に、どんな自分がいるか。心も体も、本当にもつのか。
その問いから逃げずに向き合い始めたのが、今の自分の出発点です。
いま、不安はないのか
早期退職を目標にしていますが、不安がないかというと、嘘になります。
気になっているのは、年金の受給開始年齢のことです。
現在は原則65歳から受け取れますが、将来さらに引き上げられる可能性を指摘する声もあります(2026年時点で、そう決まったわけではありません)。仮にそうなれば、早期退職してから年金を受け取り始めるまでの空白期間はさらに延び、蓄えの取り崩しも増えます。
退職後は、パートで働きながら、このブログを育てて生活費を賄っていく計画です。ただ、それで本当にやっていけるのか。まだ確信は持てていません。
「もう少し長く働いたほうがいいのか」と揺れることもあります。
それでも、「我慢だけの人生で終わりたくない」という気持ちは、揺れるたびに戻ってくる軸になっています。
お金の面で大きな区切りがつく時期を、ひとつの目途にしています。その日に向かって、できることを今から積み重ねていきます。
同じ気持ちのあなたへ
定年延長の通知を聞いて、うんざりした方はいませんか。
「まだ先のことだから」と蓋をしていた気持ちが、通知をきっかけに表に出てきた方はいませんか。
それは、ごまかさなくていい感情だと思います。
「公務員なんだから安定しているのに、辞めたいなんて贅沢」と言われることがあります。でも、安定した仕事に就いているからといって、我慢し続けなければならないというルールはどこにもありません。
感じたことをそのまま受け止めて、選択肢を調べてみることは、誰にでも許されることだと思っています。
退職後のお金の不安があるなら、一度、専門家に整理してもらうのも一つの手です。プロのFPに無料で相談できるサービスなら、「今の状況で早期退職は現実的か」「老後の資金はどう備えればいいか」を客観的に確認できます。ひとりで悶々と抱え込むより、数字で見えたほうが、不安の正体がはっきりしてきます。
まとめ
定年65歳延長の通知は、私にとって「辞めないことのリスク」を初めて真剣に考えるきっかけになりました。
- 定年延長の通知に心が沈んだ。その感情は、感じた通りに受け止めていい
- 「安定した仕事があるのだから我慢すべき」というルールはどこにもない
- 定年延長より前から、人事異動や職場の人間関係の疲れが長年積み重なっていた
- 「辞めないことのリスク」も、一度ちゃんと考えてみる価値がある
- お金の面で区切りがつく時期を目途に、早期退職へ向けて今から準備を始めている
そのうんざりは、あなたの飾らない本心です。一人で抱え込まないでください。