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50代の早期退職で後悔しないために|私が使っている準備チェックリスト

私はまだ地方公務員を辞めていません。このブログの収入も今はゼロです。50代のうちに早期退職することを考えながら、辞める前の準備を少しずつ進めている段階です。

早期退職を考え始めると、ふと怖くなる瞬間があります。「何か大事なことを見落としていて、辞めてから生活が立ち行かなくなるのではないか」。お金、年金、健康保険、家族のこと。考えることが多すぎて、何から手をつければいいのか分からなくなるのです。

そこでこの記事では、私が実際に使っている「早期退職の準備チェックリスト」を公開します。ただ項目を並べるだけではありません。それぞれの項目について、私自身が「済んだこと」「進めていること」「まだこれからのこと」のどこにいるのかも正直に添えました。

先に一つだけお伝えします。このリストは辞めるためではなく、どちらを選んでも後悔しないためのものです。準備を進めた結果「やっぱり今は辞めない」と決めることも、その役目のうちです。

早期退職の後悔は、どこから生まれる?

あとで「しまった」となるのは、たいてい「辞めた判断」そのものより「確認しておかなかったこと」のほうです。

辞めてから住民税の通知が届いて慌てる。健康保険の切り替えを知らずに損をする。お金の見通しを立てないまま辞めて想像より早く不安になる。どれも事前に一度確認しておけば防げたことです。

ですから準備は、大きく4つに分けて考えると迷いません。お金/制度・手続き/心と体/家族。この4つを辞める前に一度ずつ確認しておく。それが、これから紹介するチェックリストです。

お金のチェックリスト|辞めても暮らせるかを、数字で確かめる

「辞めても暮らせるか」は気持ちではなく数字で確かめます。出ていくお金と、入ってくるお金・使えるお金を、辞める前に一度並べてみることが出発点です。

  • 退職金を試算した(辞める時期によって受け取る額がどう変わるかを知っている)
  • 毎月の生活費が実際にいくらかかるかを把握している(1年分の記録があると心強い)
  • 貯蓄・資産の棚卸しをした
  • 年金を受け取るまでの期間の生活費に見通しがある
  • 退職後の収入の当てを考え始めている

私の現在地

【済】 退職金は試算済みです。まず労働組合の手引きを見ながら計算し、そのあと自分が勤める自治体の退職手当条例にあたって、より新しい条件で計算し直しました。辞める時期によってどれくらい受け取る額が違うのかも、あわせて確認しています(退職金を自分で試算した手順は公務員を早期退職して在宅で稼ぐ計画に書いています)。

【進行中】 月の生活費は、今まさに記録している最中です。マネーフォワードMEという家計簿アプリで支出を1年分ためて、季節による増減も含めた「毎月かかる本当のお金」を出そうとしています。ここが決まらないと、いくらあれば暮らせるのかが定まりません。

【済】 貯蓄や資産の棚卸しも済みました。今どれくらいの貯えがあるかは把握できています。

【進行中】 年金を受け取るまでの生活費の見通しは、この次の「制度・手続き」の章とつながるので、そちらで書きます。

【進行中】 退職後の収入の当てはパートとこのブログです。ブログは今はまだ収益がゼロなので、それだけを頼りにはできません。社会保険に入れる程度のパートと組み合わせて暮らしを支えるつもりです。手元にある投資は当面は取り崩さず、年金を受け取り始める頃まで置いておく考えです。

制度・手続きのチェックリスト|「知らなかった」を退職後に残さない

制度や手続きは「知らなかった」が退職後に効いてきます。年金・健康保険・住民税は、辞める前に「どこで確認できるか」まで押さえておくと安心です。

  • 年金の見込み額を確認した(公務員は共済組合に試算を依頼できる)
  • 退職後の健康保険の選択肢を調べた(任意継続・国民健康保険・再就職先の社会保険がある)
  • 退職の翌年に来る住民税を見込んでいる
  • 退職の申し出の時期と手続きの流れを確認した
  • 公務員ならではのお金の扱い(退職手当・失業給付の有無)を確認した

私の現在地

【これから】 年金の見込み額の試算依頼は、まだこれからです。公務員は共済組合に書面で試算を頼めるので、順番に進めていきます。

【進行中】 健康保険の選択肢は調べました。任意継続・国民健康保険・再就職先の社会保険という道があって、それぞれ保険料の決まり方が違うことは把握しています。ただ、どれが自分にとって一番安くなるのかは、まだ試算できていません。

【進行中】 住民税は、退職した翌年に、在職中の所得をもとに算出された税額の納付書が届きます。そのことは心得ていますが、自分の場合に実際いくらになるのかは、まだ計算していません。できるだけ正確に知りたいので、退職の直前に確認するつもりです。

【これから】 退職の申し出の時期や手続きの流れは、まだこれから確認します。

【進行中】 公務員が見落としやすいのは、失業給付のことです。私も調べ始めたばかりの項目です。

公務員には民間のような失業給付(雇用保険)がありません。毎月の給与から雇用保険料が引かれていないのはそのためです。民間の会社員なら辞めたあとしばらくは失業給付が毎月入って、次の仕事までのつなぎになります。けれど公務員の場合、退職後に出るのは退職手当という一時金だけです。辞めた翌月から毎月入ってくるお金がなくなります。

「失業者の退職手当」という制度もありますが、これは退職手当が少ない場合に差額を補うもので、長く勤めて早期退職する場合は基本的に対象になりません。

つまり年金の受給開始までの毎月の生活費は、退職手当や貯蓄、そしてパートやこれから育てる収入で自分で用意しておく必要があります。ここは辞める前に必ず押さえておきたいところです。

お金の章で後回しにした「年金を受け取るまでの生活費の見通し」は、この話とひとつながりです。毎月の生活費の記録と、年金の試算。この二つがそろってはじめて、見通しと呼べる数字になります。私のこの項目は、まだ「途中」です。

※健康保険・年金・税・退職手当の制度は法改正で変わることがあります。この記事は2026年8月時点の内容です。実際に手続きするときは、共済組合やお住まいの自治体の最新の案内で確認してください。

心と体のチェックリスト|気持ちと健康の準備は、後回しにしない

お金の準備に目が行きがちですが、辞めたあとの毎日を左右するのは「気持ちと体」の準備です。なぜ辞めたいのかを自分の言葉で説明できるか。辞めたあとの暮らしを想像できているか。ここが揺らぐと、数字が足りていても迷い続けます。

  • 辞めたい理由を、自分の言葉で説明できる
  • 辞める時期を決め打ちせず、複数の案を手元に残している
  • 健康状態を把握している(通院しているものがあれば退職後の通院も含めて)
  • 退職後の時間の過ごし方を具体的に想像してみた
  • 心の不調のサインを、自分で知っている

私の現在地

【済】 辞めたい理由は、自分の言葉で説明できます。50代になり30年以上働いてきて、私は組織の中で働くことに向いていないのだと気づきました。一人でこつこつ進めるほうが性に合っています。ただフリーランスで仕事を見つけるのはとても難しい。公務員でいれば身分も保障され、仕事も席も用意されていて、いろいろと守られています。だからそこから抜け出せず、半ばあきらめの気持ちで働いている。それが今の本音です(この気持ちは職場の人間関係に疲れた50代へで詳しく書きました)。

【済】 辞める時期は、まだ決め打ちしていません。早く辞める案と、もう少しだけ働いてから辞める案。年金の受給開始までの収入のない期間をどれくらいにするか。その両方を今も並べて考えています。定年まで勤め上げるつもりがないことだけは、決まっています。

【済】 健康については、通院しているものがあり、退職後もどう続けていくかを考えています(体のことは50代の更年期症状チェックリストにも書いています)。

【済】 退職後の時間の過ごし方は、具体的に想像しています。週に3日ほどはパートと在宅の仕事、2日は在宅の仕事をしながら家事や平日にしかできない用事、残りの2日はゆっくり休む。そんな一週間を思い描いています。毎日の勤務と通勤に縛られる生活から解放されて、自分のペースでお金の心配をせず暮らしたい。それが私の願いです。ただ辞めたあとに自分に合う小さな働き口が見つかるかは、まだ少し不安が残っています。

【済】 心の不調のサインも、自分なりに分かっています。ジャンクなものばかり食べてしまう。眠れない日が続く。そんなときは、かなりストレスが溜まっている証拠だと受け止めています。

家族のチェックリスト|ひとりで抱えたまま決めない

早期退職は、生活を共にする家族にとっても大きな変化です。ひとりで抱えて決めるより、早めに話しておくほうがあとでこじれません。

  • 生活を共にする家族に、退職の意向を話した
  • 退職して収入が減ることと、その後の暮らしを、家族と話した
  • 家族側の事情(高齢の親のことなど)との兼ね合いを考えた

私の現在地

【済】 退職の意向は、母にだけ打ち明けています。「あなたの人生だから好きにしたらいい」と言ってくれました(母に打ち明けたときのことは公務員を30年以上続けて早期退職を決めた理由に書いています)。

【進行中】 退職して収入が減ることは、以前——まだ別の方法で早期退職を考えていた頃——に母と話しました。ただ今のブログのことや、その後の具体的な暮らし方まではまだ伝えていません。ここはこれから改めて話すつもりです。

【済】 高齢の親のこれからも、この判断に関わっています。介護にお金がかかるかもしれないこと。介護のために働き方を変える必要が出るかもしれないこと。そして親の状況を見ながら、辞める時期を考えること。こうした事情も、準備の一部として頭に置いています。

まとめ:チェックリストは「辞めるため」のものではない

早期退職の準備とは、お金・制度と手続き・心と体・家族の4つを、辞める前に一度ずつ確認しておくことです。

  • お金:辞めても暮らせるかを数字で確かめる
  • 制度と手続き:年金・健康保険・住民税・失業給付の扱いを確認先まで押さえる
  • 心と体:辞めたい理由を自分の言葉にして、辞める時期は決め打ちしない
  • 家族:秘密にしないで、早めに家族に気持ちを伝える

全部の項目にチェックがついてから動き出す必要はありません。むしろ一つ目のチェックは今日つけられます。私自身、まだ「これから」の項目をいくつも抱えたまま、こうして準備を続けています。

もう一度お伝えします。このリストは辞めるためではなく、どちらを選んでも後悔しないためのものです。準備をしておくほど、どちらを選んでも「これでよかった」と納得できる。私も今その途中にいます。